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フリーランスが絶対にやるべき節税術3選

こんにちは、トモです!

今日はフリーランスがやっておくべき節税術を3つご紹介します!

今日ご紹介する節税術をやれば税金が20~30万円安くなる可能性もあります!

10秒で分かるこの記事のまとめ

・そもそも税金とはどう計算するのか
・正しい節税の考え方について
・フリーランスがやるべき節税術3選

それではいってみましょう!

税金の計算方法とは

まずこちらの図を理解していくことがめちゃくちゃ大事です!

所得=売上から経費を引いたもの。所得に税金がかかる。

色々な単語が出てくるので整理から始めましょう。

※以下はあくまで大枠を整理するためのざっくり解説となります。

  • 収入…これはいわゆる事業から得られる売上のことです。例えば物販であれば単価×販売数で求めることができます。
  • 必要経費…事業を行うために発生する経費のことです。原材料、人件費、広告宣伝費などが該当します。
  • (課税)所得…収入から必要経費を差し引いたものです。この所得から税金を計算するため、所得が増えると税金も増えます。
  • 税金…所得に税率を掛けて算出したものです。個人の所得税率であれば5%~45%となります。
  • 手取り…所得から税金を差し引き、自由に使えるお金のことです。

まとめると税金は(課税)所得に対して掛かります。

つまり同じ収入でも経費が増えれば、それだけ(課税)所得が減るため税金も減ることになります。

例えば税率を20%とすると以下のようになります。

パターン① パターン②
収入 100 100
経費 30 50
所得 70 50
税金 14 10
手取り 56 40

パターン②の方が経費が多いため、当然支払う税金の額は安くなります。

しかし当然その分手取りも少なくなってしまいます。これでは意味がありませんよね。

経費以外に控除される項目もある。

今回は説明を簡便化するために触れませんでしたが、経費以外に所得から差し引かれる(控除)項目はいくつかあります。

ここではいくつか例を挙げておきます。

  • 基礎控除…所得が2400万円以下の人が一律で48万円が控除される
  • 配偶者控除…配偶者の給与収入が103万円以下の場合、13~48万円(納税者の所得額で決まる)が控除される
  • 青色申告特別控除…青色申告かつ電子申告を行う場合、65万円が控除される

これらの項目は基本的に確定申告のときに計算されるもので、会計ソフトを使っていれば自動的に計算されるため、あまり気にしないで大丈夫です!

会計ソフトについてはこちらの記事もご参照ください。

正しい節税の考え方

続いて節税の考え方について解説をしていきます。

節税のために経費を増やすのは本末転倒

先ほど説明したように、経費を増やせば税金を減らすことができます。

しかし節税のために無駄に経費を増やしてしまうと、そもそもの手取りが減ってしまうため本末転倒です。

そのためあるべき節税とは、本来経費として認められるが経費にしていない項目がないか探し出す、事業で必ず必要となる物を購入する、などをしていくべきです。

どの支出が経費として認められるかは税務署が判断する

ただし何でもかんでも経費にしていい訳ではありません。

基本的な考え方は、第三者が見ても事業のために必要な支出と判断できること、です。

例えば友人とのランチ代は経費にはなりませんが、お客様とのランチ代は「会議費」として経費に認められます。

このように事業に関係する経費をまず洗い出してみると良いでしょう。

ただし経費に認められるかどうかは、最終的には確定申告書を受け取った税務署が判断することとなります。

※フリーランス(個人事業主)の場合、よっぽどグレーな経費の積み方をしていなければまず問題ないと思います。自分もこれまでに4回確定申告を行っていますが、問い合わせや税務調査を受けたことは一度もありません。

※余談ですが法人の方が個人事業主よりかなり税務調査の可能性は上がるそうです。

フリーランスにおすすめの節税術3選!

さて、いよいよ皆様が気になる節税術を解説していきます。

3つのパターンとそれぞれの具体例をいくつか挙げていきますね。

正しい節税①:経費として計上できるものを洗い出す

まずは経費として認められる支出で、経常し忘れているものがないか確認しましょう。

忘れがちなものとして以下が挙げられます。

経費名 費目 説明
自宅兼事務所の家賃 地代家賃 自宅を事務所として使っている場合、支払っている家賃の一部を経費にできる。計算方法は事務所として利用している面積で按分するなど。
自宅兼事務所で支払っている水道代・電気代 水道光熱費 自宅を事務所として使っている場合、支払っている水道代、電気代の一部を経費にできる。計算方法は24Hのうち事業を行っているのが4Hであれば総額の1/6を経費にするなど。
ビジネスに関係する書籍 新聞図書費 ビジネスに関するノウハウなどを収集するために購入した書籍代。
取引先などに持っていったお土産 接待交際費 ビジネスに関係する相手に渡したお土産、贈答品などは接待交際費になる。
セミナーや勉強会後の飲酒を伴う懇親会 接待交際費 飲酒を伴う懇親会(いわゆる飲み会)であっても、ビジネスに関係する相手が同席していれば経費として認められる。
YouTube撮影のためのミラーレス一眼カメラ 消耗品 事業のために使うのであれば、経費として認められる。プライベートでも使う場合は使用する割合に応じて按分する。
ブログを書いたり、動画編集のためのノートPC 消耗品 事業のために使うのであれば、経費として認められる。プライベートでも使う場合は使用する割合に応じて按分する。

ざっと挙げただけでもこれだけあります。

経費として認められるか微妙なものは、とりあえず領収書を貰っておいて、後で税務署に問い合わせてみると良いでしょう。

正しい節税②:後から返ってくるものを経費にする

次はいったん経費として支出するけど、後から戻ってくるものを有効活用しましょう。

これはあまり多くはありませんが、「終身型の生命保険」「小規模企業共済」などが挙げられます。

終身型の生命保険は掛け捨てではないため、保険料を払い込み終わった際に解約することで解約返戻金が戻ってきます

ただし保険料の全額が経費になるわけではなく、「一般生命保険料」「個人年金保険料」「介護医療保険料」でそれぞれ支払額の8万円までが控除対象となります。また、控除金額もそれぞれで最大4万円、合計12万円までとなります。

サラリーマンで年末調整をやったことがある人なら、保険料の支払い証明を職場に提出した記憶などないでしょうか?あれはこの控除を得るための作業だったんです。

小規模企業共済とは、フリーランスや経営者向けの退職金と考えてもらえれば大丈夫です。

月々1000~70000円を掛金として積み立てることができ、全額を経費として控除ができるため税金が減ります。

さらに最終的に受け取る際には退職所得となるため、ほぼ税金が掛からずに受け取ることが可能です。

この小規模企業共済は現状、間違いなく最強の節税術なのでまた個別に解説記事を作成します!

正しい節税③:現金支出を伴わない経費を増やす

最後は支出を伴わない経費を増やす方法です。

自分から1円も支払わず、所得を減らせれば嬉しいですよね。

1つの方法は先ほども説明した各種控除をフルで受けることです。

控除については既に分かりやすくまとまっている記事がたくさんあるため、そちらを参照してみてください。

所得控除とは?種類・計算方法・対象となる人をわかりやすく解説【2023年確定申告】

もう1つの方法が固定資産を持っている場合に減価償却費を計上することです。

減価償却とは:

  • 設備や固定資産は時間が経つにつれて、価値が減っていくという考え方。
  • 物の種類によって何年使えるかは決まっており、その期間に応じて価値が減少していき、減少した価値を経費として計上できる。
  • 例えば自動車は6年で価値が0円になると決められており、120万円の社用車を購入すると、毎年20万円を経費にできる。

一般的なフリーランスの場合、あまり減価償却を行う資産を持っていることはないと思われますが、「30万円を超えるパソコン」「自家用車」などが挙げられます。

30万円を超えない資産を購入した場合は減価償却を行う必要はなく、全額一括経費にすることができます。
少額減価償却資産の特例

これも余談ですが、会社経営者に中古のベンツ(4年落ち)の人気があるのは、減価償却を一括でできるためです。

 

というわけで本日は正しい節税の考え方と、おすすめ節税術を紹介しました。

普段、あまり経理に携わっていない方には結構難しい内容だと思います。

ぜひ何度も読み返して理解するようお願いします!

三連休最終日の明日も更新します(テーマ未定)。お楽しみに!