こんにちは、トモです!
今日は独立ノウハウに関する記事の初投稿で補助金について解説します。
補助金は上手く活用すれば返済不要で、50万円とか貰えてしまいます。
結論からいうと、これを上手く活用するかどうかで事業拡大スピードに10倍差がつきます!
・そもそも補助金とは何か?
・フリーランスでも狙える補助金3選
・補助金の注意点
では早速いきましょう!
補助金、助成金、給付金の違い
まずこちらの表を見て下さい。補助金・助成金・給付金について説明をまとめたものです。
これらは名前が似ていますが、それぞれ明確に違います。
本日ご紹介する補助金の大きな特徴は以下の通りです。
- 経産省が管轄している
- 事業計画書の審査で採択されればもらえる(不採択もある)
- 各補助金によって様々な用途で使える
- 補助金に採択されて、交付決定以降に契約・購入したもののみが対象
- まずは全額の費用を自分で負担し、購入した証拠書類を提出してやっと補助金が振り込まれる
つまり申請すれば誰も簡単に貰えるわけではありません。
事業計画書もしっかりと練る必要があり、最終的に貰えるまでもいくつものステップがあります。
誰でも簡単に数十万円貰えるものではないということは理解しておきましょう!
一方で助成金と給付金は条件を満たす人が、きちんと手続き行えば確実に貰えます。
ただしこれらの制度はいずれもかなり複雑であるため、自分が対象なのか?いくら貰えるのか?などは窓口や専門家に聞いてみるようにしましょう。
また、最近では検索サイトも充実しており、例えばミラさぽplusでは用途から補助金を探すことが可能です。
ぜひ使ってみてください!
フリーランスでも狙える補助金3選
続いてフリーランスが狙える補助金を3つ紹介します。
小規模事業者持続化補助金
まず一つ目は小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)です。
これは小規模事業者(従業員5名以下)が使えるもので、販路開拓のための費用が幅広く補助されます。
持続化補助金の大きな特徴は以下の通りです。
- 小規模事業者(従業員5名以下)が対象
- 補助金額は50~200万円、補助率は2/3または3/4
- 対象経費は機械装置等費、広報費、ウェブサイト関連費など
- 主に販路開拓や新サービス提供のために使える
具体的な補助率や補助金額は以下の通りです。(公募要領から抜粋)
実際に認められるケースは以下の通りです。
- 商品を説明するDM、チラシのデザイン・印刷費と配送費用
- うどん店が新規に持ち帰り用の冷凍商品を保管するための冷凍庫の購入費用
- 自社サービスを説明するためのホームページ費用、ECサイト制作費用、WEB広告費用(※)
- 展示会に出展するための費用
- 新製品の試作品作成のための原料費用
かなり幅広い費用が認められることが分かります。上記以外の例ももちろん認められます。
ただ一つ注意が必要なのが、ホームページやWEB広告などインターネットに関連する費用は、それ単体では申請できずかつ補助金全体の1/4までしか認められません。
つまり例えば、
広報費(チラシ制作):30万円
ウェブサイト関連費(ホームページ制作費):30万円
→補助金額はそれぞれに2/3を掛けた20万円+20万円=40万円となります。
しかしウェブサイト関連費は補助金全体の1/4までしか認められないので、この例では10万円しか補助されず、実際の補助金額は20万円+10万円=30万円となります。
IT導入補助金
続いて二つ目がIT導入補助金2023です。
これは労働生産性の向上につながるITツールの費用が補助されるもので、一部の枠ではPC・タブレット・POSレジなどハードウェアも補助対象となります。
IT導入補助金の大きな特徴は以下の通りです。
- 個人事業主や中小企業が対象
- 補助金額は5~450万円、補助率は1/2、2/3、3/4
- 対象となるITツールはあらかじめ補助金制度として認定されているものである必要があり、ホームページから検索が可能
- 一度は納税している必要があるため開業または創業して一年未満は利用不可
具体的な補助率や補助金額は以下の通りです。(公式ホームページから抜粋)
この補助金の最大の特徴はPCなども利用可能であることです。
一般的な補助金ではPC、モニター、タブレット、デジタルカメラといった汎用品は購入することができません。なぜなら事業以外の用途にも使えてしまうからです。
しかし本補助金ではデジタル化基盤導入枠に限ってはPCも対象経費として認められます。
※ただし補助率1/2、最大10万円まで
実際にIT導入補助金が利用できる例は以下の通りです。
- 病院が紙カルテから電子カルテに切り替えることで生産性を向上
- 企業が労務管理システムを導入することで、労務管理の手間を削減
- 企業がECサイトを制作する
- フリーランスが会計ソフト(freeeやマネーフォワード等)を導入する際のソフトウェア利用料金と、ソフトを利用するためのノートPCの費用
特に最後の例が一番使い勝手がいいのではないでしょうか。
注意点としてはいずれのツールも初めて導入する場合に限られます。
まだ会計ソフトを導入していなくて、ちょうどPCの買い替えも考えていた人はぜひとも検討してみましょう!
事業再構築補助金
最後にご紹介するのが事業再構築補助金です。
これは思い切った事業転換を行う中小企業等が対象となる補助金で、補助金額が大きいことから昨今話題になっている補助金です。
事業再構築補助金の大きな特徴は以下の通りです。
- 個人事業主や中小企業が対象
- 一般的な成長枠の場合、補助金額は100~7000万円、補助率は1/3、1/2、2/3
- 既存事業の延長ではなく、新規に取り組む事業である必要がある
- 成長枠以外にも様々な枠があり、一番金額が多いケースでは1.5億円補助される
一番出しやすい成長枠の場合、具体的な補助率や補助金額は以下の通りです。(公募要領から抜粋)
この補助金が金額が高い分、フリーランスでは使いこなせないケースもあると思います。(枠を使い切れるほど経費がない)
そのため法人化を行った・今後さらなる事業拡大を見据えて設備投資を行う必要がある、などを除いては、申請はしないでも良いかもしれません。
実際に事業再構築補助金が利用できる例は以下の通りです。既存事業と異なる事業を始める必要がありますが、既存事業とシナジーがあることも大切です。
- 和菓子屋さんがオンラインで販売するようのお菓子の製造を開始した
- パーソナルジムが新たにマンツーマンゴルフスクールを開始した
- アパレル小売店がオリジナルブランドの開発と販売を開始した
何か新しいことを始めたい事業者にとって、うってつけの補助金といえるでしょう。
補助金の注意点
では最後に補助金の注意点も述べておきます。
- 計画書の審査があるため、誰でも必ず採択されるわけではない
- 採択された後に契約や購入したものが対象になるため、一般的に事業スピードは遅くなってしまう
- 実際に補助金が入金されるのは物を購入してから報告書提出後になるため、採択されてから半年後~一年以上後のケースもある
- 補助金コンサルを名乗り、法外な料金(成功報酬で補助金額の30%等)を取る業者もいる
- 補助金を使って購入したものは、自由に処分はできなくなる
特に気にすべき点は事業スピードが遅くなることでしょうか。
少額の投資であるなら間違いなく補助金に頼らず自己資金で買ってしまった方が良いでしょう。審査を待つ時間がもったいないです。
これらデメリットがある補助金ですが、多くのフリーランスにとって金銭的負担が軽減されるのは大変ありがたい制度です。
何か買おうとしている方はぜひとも一度検討してみましょう。
冒頭でも言ったように、上手く活用するかどうかで事業拡大スピードに10倍差がつきます!
次回の記事では採択される申請書のコツを解説予定です。
こちらもお楽しみに!