ビジネススキル

【99%のフリーランスが知らない】経営戦略の作り方!(前編)

こんばんは!トモです。

これまで3回に渡ってライティングについて解説を行いました。

今日は経営戦略の作り方を解説していこうと思います!

Webマーケティングと経営戦略は一見すると結びつかないように思えます。

しかしWebマーケターとして仕事をしていくにあたり、商品開発や企業の方向性など上流部分について支援を求められるケースもあるのです。

そのため最低限の知識を獲得することは必須といえるでしょう。

10秒で分かるこの記事のまとめ

・そもそも経営戦略とは?
・経営戦略の作り方

それでは行ってみましょう!

経営戦略の前に理念とドメインを考えるべき

 本題に入る前に、まずは経営理念やドメインについて説明していきます。

経営理念とは

経営理念とは社長や代表者が「なぜ起業したのか、社会や顧客にどのような価値を提供したいのか」といった思いをまとめたものになります。

もちろん最初は単純にお金儲けのために起業したという人もいると思います。

しかしどのような人でも必ず裏に何かしら思いがあって起業や独立をしているはず。

自分が何を成し遂げたいのか、どんな価値を周囲に提供したいのかを振り返るようにしてください。

この理念をしっかりと設定しないと独立後の行動やビジネスもぶれてしまいます。

ドメインとは

次はドメインについて説明します。ドメインとは以下をまとめたものになります。

誰に:どのようなターゲット層を相手にするか

何を:どのような商品、サービスを提供するか

どのように:どのチャネル、やり方で商品を提供するか

簡単にいうとより細かい経営戦略を作る前に、大まかにどのような方針で事業を行うかまとめる内容になっています。

こちらも理念と同様に、しっかりと考えておく必要があります。

なぜならドメインを明確にしておかないと、自分がやる事業に一貫性が無くなり目先の仕事に釣られてしまいがちになるからです。

理念やドメインについては以前の記事でも解説しているため、ぜひこちらもご覧くださいね。

経営戦略立案の全体像

ではいよいよ本題に入っていきましょう。

まずは経営戦略を立てるまでの全体のフローを確認します。

このように経営理念やビジョンを作成した後は、外部分析→内部分析→戦略立案→テストマーケティング→戦略の実行→振り返りと改善という順番で各作業を行っていきます。

 

外部分析

まず最初にやることは外部分析で、これは「自社」の外部にあたる環境などを分析する作業です。

つまり自分ではコントロールのできない要因を分析することとなります。

市場規模を分析する

外部分析の第一歩として市場規模を調べてみましょう。

例えば以下ではどちらの方がビジネスとして成功しやすいと思いますか?

  • 日本で野球に関連するビジネスを行う
  • 日本でバスケットボールに関するビジネスを行う

これは直感的に野球に関するビジネスの方が成功しやすいと分かるでしょう。

実際に市場規模を調べて見ると、プロ野球が2,000億円に対してバスケットボールが400億円と言われています。

つまり最初からターゲットとなる市場規模が5倍近くも違うのです。

もちろん自分の理念やドメインに沿ったビジネスを進めていくことが大事です。
しかしあまりに市場規模が小さいビジネスは、最初から負け戦になってしまうため注意が必要です。

市場規模の算出方法としては以下が挙げられます。

  1. Googleで検索したりChat GPTを活用する
  2. 自分で計算して推定する

1つ目の方法が一番ポピュラーなやり方です。
ニッチな分野でない限り、大抵は検索すれば市場規模を調べることが可能です。

2つ目の方法は検索しても市場規模が出てこない場合に使うものです。
例えば札幌駅前に男性専門脱毛サロンを出す場合、店舗に通うことのできるターゲット層を出す必要があります。
そのため札幌駅に通うことができて、かつターゲットする20-40代の男性を探す必要があります。

ビジネスの機会を分析する

続いて外部分析で調べる必要があるのが「機会(Opportunity)」です

機会とは一言でいうと「ビジネスの追い風となる外部要因」のことです。

先ほどの脱毛の例でいえば以下が機会に該当します。

  • 男性の美意識の向上
  • ブームに伴い脱毛機器の価格低下
  • 脱毛に関する広告が増え、潜在顧客層が増えている

このように機会が多い市場であれば、参入するメリットが増えることが分かります。

機会についてもインターネット検索や、有識者に直接ヒアリングするなどして情報を集めていくようにしましょう。

ビジネスの脅威を分析する

逆にマイナス面となるのが「脅威(Opportunity)」です。

脅威は一言でいうと「ビジネスのリスクや懸念となる外部要因」のことです。

先ほどの脱毛の例でいえば以下が機会に該当します。

  • 競争激化に伴うレッドオーシャン化
  • スタッフの採用難
  • コロナウイルス再拡大による外出自粛のリスク

脅威とは自分でコントロールできない要因となります。

例えばコロナウイルスが流行っていた時期では、どんなに頑張っても観光業を伸ばすことは無理だったといえるでしょう。

このように脅威が多い市場であれば、そもそも参入を見送ることも大事です。

内部分析

外部分析が終わったら次は内部分析を行います。

今度は社内の分析、つまり「強み」と「弱み」を分析していくフェーズです。

意外に気付いていない強みとは

強みとは以下のようなものが挙げられます。

  • YouTube運営を行うスキルを持っている
  • 他社より安い価格で商品を提供することができる
  • 優秀な人材を多数抱えている
  • 豊富な資金を持っている
  • 最新の生産設備を持っている

強みは「ヒト・モノ・カネ」の観点で整理すると抜け漏れなく列挙することができます。

一点気を付けるべきことは、強みはあくまでも他社と比較したもので判断するべきです。

例えば5,000万円の預金がある場合、大手企業と比較すると少ないため弱みとなってしまいます。

しかし競合となる中小規模の脱毛サロンと比較した場合、5,000万円という資金は十分な強みといえます。

そのため自分としては強みに思っていないものでも、実はライバルと比較したときには十分強みといえるケースもあります。

弱みを克服することは難しい?

弱みは基本的に強みの裏返しとなります。

  • 専門的なスキルを持っていない
  • 生産コストが高く、他社より高い価格とせざるを得ない
  • 優秀な人材がいない
  • 資金がない
  • 生産設備が古く効率が悪い

弱みというと、基本的に何かしら改善したくなるものです。

しかし何でもかんでも改善できるとは限りません。

例えば優秀な人材がいない中小企業が、すぐに良い人材を採用できるでしょうか?

これははっきり言って難しいと思います。

なので人材がいないという弱みがあるときは、この弱みを克服するのではなく、

  • 外注化によって制作の一部を委託する
  • 業務委託を活用することで、優秀な人材を一時的に採用する

などの手段を考えてみましょう。

SWOT分析とは

ここまでで外部分析と内部分析を説明しました。

これらで分析する内容の頭文字をとって、まとめてSWOT分析と呼ぶこともあります。

  • Strongness:強み
  • Weekness:弱み
  • Opportunity:機会
  • Threat:脅威

これはマーケティングにおける基本的なフレームワークの一つなので、ぜひとも覚えておいてください。
※フレームワーク:分析や考え方の型となるもの。

さて少し長くなってしまったので、戦略立案については次回以降に回していきます。

ぜひ次の記事もお楽しみに!