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具体と抽象を使いこなす重要性について

こんばんは!トモです。

今日は前回に引き続きライティングに関する記事を書いていきます。

今日は具体と抽象の使い分けを制する者が、ライティングを制する!というお話しようと思います!!

10秒で分かるこの記事のまとめ

・具体と抽象とは
・なぜ具体と抽象の使い分けが重要なのか?
・具体と抽象の実践テクニックを3つ紹介

それでは行ってみましょう!

具体と抽象とは

まずはそもそも具体と抽象とは何なのか説明していきます。

具体と抽象とは

具体的とは、物事が明確な実態を持っており、細かく明確な内容を備えていることを表します。

社会人なり立てのころに上司から、「話が具体的じゃないから分からない」と怒られた経験はないでしょうか?

あいまいな話や情報が欠落していると、よく先輩や上司から怒られましたよね。。

逆に抽象的とは、物事から一般的な概念を抜き出したものや、実際の形態や内容を持たないことを表します。

基本的にビジネスの場面では、なるべく具体的な表現が好まれます。

しかしライティングにおいては、この2つの要素をバランスよく使い分けていくことが大事なのです。

動物は抽象的、猫は具体的?

もう少し実例を交えて具体と抽象を見ていきましょう。

ここで一つ例を出します。

このように生物を分けていくと、哺乳類・爬虫類・魚類に分けることができます。

そして哺乳類はヒトと猫、爬虫類はヘビと亀、魚類はアジと鮭に分けることができます。
※実際にはもっと多くありますが、便宜上これだけに絞っています。

このとき、左に行けば行くほど上位の概念、つまり抽象度が増します

逆に右にいくほど下位の概念となり、具体性が増します

では誰かに何かを説明する際に、「動物」という概念を説明するのと「猫」を説明するのではどちらが説明しやすいでしょうか?

100%の人が猫の方が説明しやすいと思います。

具体性が高いものは人に話しやすく、頭にも入っていきやすいのです。

ではライティングにおいてひたすら具体的に書けばいいのでしょうか?

残念ながらそうではありません。

なぜ具体と抽象の使い分けが重要なのか?

①ライティング力に直結する

これまで説明した通り、具体的な文章は相手にとって理解しやすいものとなります。

しかしその分、文章量や情報量が多くなるため、読み手にとって具体的な文章を読み続けると疲れてしまうのです。

そのため一つのドキュメントや章立ての中でも、具体的な箇所と抽象的な箇所を織り交ぜることで、読み手にとってストレスなく最後まで読める文章を心がけましょう。

このときに意識する必要があるのが、「読み手がどの抽象レベルにいるのか」という点です。

具体と抽象というのは0または100ということではありません。

グラデーションのように抽象度20もあれば抽象度40もあります。

つまり文章の読み手がどの程度まで抽象的なものを理解できるのか把握し、それに合わせて具体と抽象を使い分ける必要があるのです。

②抽象的な話を交えることで対立をなくせる

XとYが相反する事象だとしても、Zという抽象的な概念を挟むことで対立を無くせる場合があります。

例えば、ブログで「食事制限をマスターして3か月で-10kg目指す!」という記事を書くとします。

これはタイトル通り食事制限をして痩せたい人のための記事となります。

次は「一日10分の筋トレで細マッチョを目指す!」という記事を書くとします。

これもタイトル通り、筋トレでマッチョになりたい人向けの記事となります。

それでは食事制限の記事を読んだ人は、筋トレの記事のターゲットにはならないのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません。

ここで「抽象化」の考え方を取り入れてみるとしましょう。

ダイエットと筋トレを抽象化させて、「モテるための行動」に置き換えることが可能です。

こうなるとどちらの記事もモテたい人がターゲットとなります。

つまり具体的なままでは相反するターゲットであったものが、抽象的な概念を挟むことで共通のターゲットなりえるのです!

③コミュニケーションコストを削減できる

抽象を使いこなすことで、コミュニケーションコストまで削減することができます。

人と人がコミュニケーションするときに、大なり小なり認識の齟齬は発生します。

このときに抽象的な概念をあらかじめ共有することで、コミュニケーションコストを削減することができるのです。

すべての会話を100%具体的に伝えたとします。そうすると認識齟齬は無くなるかもしれませんが、膨大な量の情報を相手に伝える必要があるのです。

一方で相手と抽象的な概念をあらかじめ共有しておくとしましょう。

そうなると全てを具体的に伝えなくとも、阿吽の呼吸で相手に伝わるようになるため、50の情報量でも100を相手に伝えることが可能となります。

これは部活動などに例えると分かりやすいと思います。

野球部には野球に興味のある部員が集まるため、自然と少ない会話量でもコミュニケーションが成り立ちます。

このように集団のコミュニケーションコストにも具体と抽象は関係してくるのです。

具体と抽象を使いこなす実践テクニック

ここまで具体と抽象を使い分ける重要性を伝えてきました。

ここからはもう少し実践的な活用方法をお伝えしていきます!

①メッセージは抽象的に、エピソードは具体的に

ライティングにおいてメッセージ、キャッチコピー、理念など短い文章で何かを伝える必要がある際は、短く抽象的に伝えることを心がけましょう。

しかし何でも短くすれば良いという訳ではありません。

まず伝えたいことを全て文章に表してみて、そこから不要なものを削っていき、最後に残ったものを伝えることを心がけてみてください。

ここでいくつか大手企業の理念やキャッチフレーズを紹介します。

  • 永谷園:「味ひとすじ」
  • サントリー:「水と生きる」
  • コカ・コーラ:「Paint it RED!未来を塗りかえろ。」

いずれの企業も非常にシンプルかつ抽象的、一見すると何を言っているか分かりません。
しかしいずれも強いメッセージ性を持っていると思いませんか?

このように自分が何か強い思いを伝えたいときは、長く語るのではなくシンプルに抽象的にまとめ上げることを考えてみましょう!

②新しいコミュニティを形成する

最近はオンラインサロン、LINEグループ、講座などコミュニティが無数にあります。

自分がコミュニティを作る際にも具体と抽象を活用することができるのです!

コミュニティを形成するためには、同じ思いを持つ仲間を集める必要があります。

その時にコミュニティの目的、理念を作る際に抽象のテクニックを活用しましょう。

③新しい概念を作り出す

最後は新しい概念を作り出すテクニックです。

ある2つの事柄について、そのままでは組み合わせることはできません。

しかし抽象度を増して概念化させることで、2つを組み合わせることが可能となります。

例えば、「母なる海」という言葉があります。

単純に母と海という事柄は結び付きません。しかし次のように抽象化してみるとどうでしょうか。

  • 母→赤ちゃんを産む→新しい命を生み出すもの
  • 海→魚や海洋生物の住処→新しい生命体の源泉

元々は母と海という全く異なる事柄が、概念としてつながることが分かります。

余談ですが、赤ちゃんを包む羊水と海水はほとんど同じ成分だそうです。

まとめ

今日は具体と抽象の使い分けについて説明しました。

すぐに使いこなすことは難しいテクニックかと思います。

だからこそ普段から意識して訓練することが重要です。

ぜひこのテクニックを活かして、自分のライティング力を上げていきましょう!