ビジネススキル

【99%のフリーランスが知らない】経営戦略の作り方!(後編)

こんにちは、トモです!

いよいよ戦略の話の最終回となります。

ここまでの流れをしっかりと復習してついてきてくださいね!

前回と前々回の記事をまだ読んでいない方はぜひ合わせてご覧ください!

今日はここの3つを一気に紹介していきます。

 

10秒で分かるこの記事のまとめ

・テストマーケティングの重要性
・戦略の実行
・振り返りに必要なこと

それでは行ってみましょう!

テストマーケティングの重要性

 

自分がどの市場で、どの戦略で戦うかを決めた後はいきなり商品を販売するわけにはいきません。

必ずテストマーケティングを行い、需要があるのかどうか確認するようにしましょう。

テストマーケティングとは

テストマーケティングを一言でいうと、「少人数の顧客に対して、商品やサービスが売れるかどうか試す」ことです。

どんなにSWOT分析やリサーチを深く行っても、最終的に売れるかどうか確実なことは言えません。

もっと言うと、テストマーケティングを行ったとしても100%売れると言い切れることはないのです。

ただし商品が全く売れずいきなり爆死するリスクを減らせることは間違いありません。
もちろん資金が豊富にあればいきなり本格的な展開を始めても良いのですが、まずはスモールスタートを心がけましょう。

また、特にテストマーケティングをすべき業種としては固定費や初期費用の高い業種となります。

固定費が掛からないサービスであれば、売れないと分かった段階でサービス提供を止めればそれ以上の出費は発生しません。

しかし固定費が掛かるビジネスは、一定の出費が長期間に渡って発生しつづけるのです。

そのため固定費が掛かるビジネスについては、特に慎重に進めるようにしていきましょう!

テストマーケティングのやり方

テストマーケティングはビジネスの種類によってやり方が異なります。

以下に一例を挙げていくのでぜひ参考にしてみてください!

  • コンサルティングサービスなど直接人と話すサービス
    数名の顧客に対してモニター価格でサービスを提供する。サービスを受けて実際にどんな結果が出たか、お客様の声を収集してサービス紹介のページに載せていくとなお効果がある。
  • 美容室、エステサロンなど店舗が必要となるサービス
    いきなり実店舗を作るのではなく、最初は出店予定地域のレンタルスペースなどを借りてサービスを提供してみる。実際に集客も行うことで、その地域で売れるのかどうか、また自分のサービス品質に問題がないのか確認を行う。
  • 飲食店などのサービス
    まずは知り合いに料理を提供して、味や見栄えなどの反応を得る。その後は可能であればキッチンカーでの出店や出張調理サービスから始めて、実際に売れるかどうか調査を行う。
  • クラウドファンディングの活用
    何かしら形のあるモノを作る際は、クラウドファンディングの活用も効果的です。実際に売れるかどうか調査しつつ、さらに資金を集めることができ、まさにテストマーケティングに最適なやり方なんです。

このようにテストマーケティングを活用することで、事業のリスクを減らすことが可能となります。

ただし1点だけ注意点があります。

それは身内の声を信用し過ぎないことです。

自分の知り合いから、今度ラーメン店を開くから味見して欲しいと言われたことを想像してみてください。

実際に食べてみてイマイチだとしても、本音でフィードバックはしづらくありません?

そして実際に知り合いが店をオープンしても、食べに行くのはせいぜい1-2回ではないでしょうか。

このように知り合いの声は、ある程度評価が上乗せされているものを捉えておきましょう。

テストマーケティングにおいても、人数は少なくとも本当の顧客に対してテストを行うべきです。

戦略の実行

 

テストマーケティングで自分の商品が売れる見込みがつけば、次はいよいよこれまでに立てた戦略を実行していくフェーズとなります。

具体的にどのような戦略を実行するのかは、ビジネスによって大きく異なるため説明は省略します。

今回の記事では一般的にどのようなことをやるべきか、気を付けるべきかを解説していきますね!

①資金の確保

どんなビジネスを始めるにおいても、最低限の元手は必要となります。

理想はサラリーマンのうちに初期費用を貯めておくことですが、店舗ビジネスなどでは難しいでしょう。

そのときに使える手段として「創業融資」が挙げられます。

有名なものとしては日本政策金融公庫の融資制度で、概ね1%後半~2%前半台の金利で融資を受けることができます。

融資額は数百万円~数千万円と幅が広く、ご自身のステータスや実績によって異なります。

以下が融資額に影響を与える項目例です。

  • 自己資金
    代表者自身や法人が持つ資金のこと。当然多い方が有利になる。
  • 決算の状況
    創業間もない状態より、1期でも実績がある方が借りやすくなります。ただし創業融資を使えるのは一般的に創業してから3年(期)以下までとなるので、その点は気を付けるようにしましょう。
  • 代表者の職歴
    これから始めるビジネスが前職の経験を活かしたものであれば融資に有利となります。全く関連のないビジネスであっても、何かしらの経験が活かせる、または経験者採用が見込めることを示すなどしていくことが必要です。
  • 見込顧客、創業計画書などビジネスの展望
    テストマーケティングの結果や、ビジネスの見込みを示すことができれば融資額が増える見込みがあります。創業計画書も作り込み、融資担当者が納得のいくものを作るようにしましょう。
  • 代表者の学歴、保有資格
    そこまで大きいインパクトは無いと言えますが、代表者が高学歴であったり難関資格を持っていれば融資に良い影響を与えます。

②生産体制の構築

続いて資金が得られたら生産体制を整えましょう。

ここでは生産設備の購入や人員確保が挙げられます。

特に実物を生産する事業の場合、注文数を現状の設備で捌けるか?が重要になってきます。

つまり毎月の受注に対して生産が間に合うかシミュレーションをして検証していく必要があります。

なぜなら注文には必ず納期があり、納期遅延を起こしてしまうと顧客からの信頼を失ってしまうからです。

これはサービス業においても同じことが言えます。

例えば動画編集サービスを提供しているときに、営業ばかりして案件が大量にあっても、編集者が足りないと満足いくサービスを提供できません。

そのため商品やサービスをどの程度提供可能かも考えるようにしましょう。

③人材の確保

②と平行して行う必要があるのが人材採用。

採用は正社員のみではなく、今では様々な方法があります。

  • 正規雇用
    採用に一番コストが掛かる。採用後も給与、社会保険の支払、福利厚生などがあるため、年収額の1.3~1.5倍程度は実質かかると思うべき。
  • 業務委託
    契約形態によっては月単位で契約解除もできるため、低リスクで人材を採用可能となる。ただし能力はピンキリで、優秀な人材になれば正規雇用よりも高いコストとなる場合もある。
  • アルバイト
    手軽に採用が可能。コストも時給あたり1,200~2,000円程度とあまり高くはならない。ただし優秀な人材はあまりおらず、あくまでも定型作業や事務をお願い出来る程度と思うこと。
  • インターン
    アルバイトと同様に低コストで採用が可能。また、高学歴の大学生を採用できれば優秀な人材に育ったり、場合によっては卒業後に就職してくれることも見込める。

このように様々な方法で人材を集めていきましょう!

④マーケティング策

最後はマーケティング策となります。

ここでは「Webのつかない」一般的なマーケティングを想定していますが、この中でWebマーケティングを行うケースもあります。

マーケティングについては別途詳しく解説を行なおうと思います。

さて、これまで3回に渡って経営戦略について解説を行ってきました。

ここまでの内容をマスターできれば、経営者のクライアントともある程度会話ができるようになると思います。

まだまだ奥が深い世界なので、ぜひ書籍を読むなどして引き続き学んでいってくださいね!